永和を年2回発行していますが、早いもので10号となりました。
今回は1月に発行として、表紙を横谷院長先生にお願いしたコラムを掲載しました。このコラムは精神科に勤務する者に取っては、考える事だと好評を得られたものです。
それをご紹介します。
米国では新年の挨拶でお互いにニューイヤーリソリューションは何ですかと尋ねる習慣があります。新年にあたっての誓いや決意を披露しあうという感じでしょうか。年頭に受け取った年賀状を拝見していて、S先生の名前を見つけると思い出す一言があります。S先生とは宮城県の病院で一緒に勤務させていただきました。その間に実にいろいろなことを基本的な事項から教えていただきました。その中でも「統合失調症の患者さんは、人から殺されるくらいなら、自ら先に死を選択するような優しい人ですよ」という話は忘れられません。その頃ちょうど大学を卒業して4年目でした。何となくそういう印象を薄っすらと感じていましたが、あくまで直感的なもので到底言語化できるものではありませんでした。患者さんと話していると疲れていても元気になるなあ、こちらのほうがが癒されているなあと感じていました。S先生の一言で一気に見えていたのに見えなかったものが顕かとなりました。統合失調症の患者さんのほとんどは、優しくて遠慮がちな方々です。どんな時でも他者のことを気遣いされ、何も多大な要求を訴えられません。言葉として何も発せられないからそれでいいと思ってはいけない。言葉に出されない気持ちを何とか汲んでいけないものかと考えています。数年前のことですが、公文教育研究会さんの指導で学習をリハビリに活かせないものかと検討しました。その際、すでに導入されている仙台の病院のビデオをいただきました。その中に懐かしいS先生の姿を見つけ何という奇遇かと驚くとともに、S先生が勧めるものなら間違いなく有効な手段に違いないと確信しました。大学時代の恩師のK先生は「精神科というものは3ヶ月で診断できるようになり、3年で何とか治療も一通り可能となります。でも30年経ってもやっと少しは分かるようになったかなと感じる程度です」と言われました。20年少しの経験では未だに道半ばにも達していないのは明らかです。そんな私のニューイヤーリソリューションは毎年変らず、心優しい患者さんからいい塩梅に付き合っていただけるようになりたいという願いです。
他にも、たくさんの方よりのコラムを頂きました。
ご紹介できないのが残念です。
ペット特集や、OTだよりなどの記事時も楽しかったかわいかった等の感想を頂きました。残りわずかですが興味のある方は、当院受付に置いてありますのでどうぞ。
- 日時 2008年02月21日 16:13
- 固定リンク
『こんにちは♪宙病棟です。』
慢性期で比較的症状の安定した男性の患者様が療養生活を送られています。
個別性を重視して『いかにその人らしく生きる。』ことの援助、接遇マナーの向上を目指し、病棟担当医山地Dr、奥師長のもと一丸となり患者様に対しゆきとどく看護を目標に日々努力しています。
手の運動と頭の体操を兼ねて食後のひとときにトランプやカルタを行なっています。
歌に合わせて手を開いたり握ったり楽しみながら脳トレを行なっています。
高齢者の方から車椅子の方まで、幅広く参加していただいています。
左の写真は、患者様とスタッフが一緒になって行なっているストレッチの風景です。日頃からの運動不足やまた寒さで縮こまった身体をほぐすために行なっています。
開始早々は、顔をしかめて行なっていますが、終了後にはスッキリとした表情になり楽しそうです。
長期入院によって生活に緊張や刺激がなくなりつつある患者様に季節の喜びを実感してもらえる様な病棟内でのイベントをスタッフで検討しています。
- 日時 2008年02月05日 19:00
- 固定リンク